カッソーロ

家族と平和をこよなく愛する平凡な男の日記。だいたい、言いたいことを書いてます。

【ジェネレーションギャップ】最近の若いヤツは!!って感じた俺、36歳。

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まさか、この俺が、「最近の若いヤツは!!」なんて言葉を口にする日が来るとは。俺も気づけば36歳。今の会社に入って17年。チームのメンバーには、10歳近く歳の離れた後輩もいて、時として彼ら若者に対して教育的指導もしなければならない立場になってきた。

 俺は元来、後輩に対して厳しく叱責をするのはあまり好きじゃない。自分が体育会系のノリで育ってきた反動なのかもしれない。やむを得ず注意しなければいけない時であっても、感情論や精神論だけではなく、相手の価値観を尊重しながら、論理的に諭して自発的な成長を促したいと考えている。

 また、ダメなリーダーを演じることで他人をサポートすることの気配りや、協調性ってやつを体得してもらいつつ、自分が頑張らなくちゃいけないという責任感を醸成することで、最終的にはチーム全体の力の底上げを実現させたいというのが俺の持論だ。俺、なかなかいいこと言うな。

ダメを演じると書いたものの、本当にダメな部分もかなり多いが、それは置いておこう。ところで、今の若手の学力や基礎的な仕事スキルは高く、事務処理能力だけを見れば本当に素晴らしい。きちんと業務を与えられさえすればソツなくこなす。むしろ、定例的な作業だけをいえば俺を含めた先輩職員をはるかに凌駕するかもしれない。

 だが、しかし、相手の感情に配慮して行動することは全くもって苦手なようだ。というより、それが大事だということを分かっていない。人は理屈で納得して、感情で動くという生き物であることを理解できていない。

 「正しいことを、正しい」と言うことは簡単だ。いくら正しいことを言っても「言い方や態度が気に入らない」という理由で協力を得ることができないなんてことは会社ではざらにある。決してそのこと自体を肯定はしないが、それが人間の本質であり、そんな人間たちの行動で成立する仕事の根っこの部分なのだと思う。

相手に気に入られるために言動ばかりを気にしすぎるというのは違うと思うが、やはり、それで心象が変わるというのは紛れもない事実だ。ゆえに、言動というものは非常に大事なのだと思う。

 先日、我がチームのホープである20代のA君に勤怠上の注意を促さなければいけない機会があった。出張に出る際に周囲にきちんと要件を伝えず出て行ってしまうことが何度か、続いたのであった。

俺の個人的な意見としては、子供でもあるまいし、サボってさえしなければ、どこで何をしてても周りがとやかく言う問題ではないと思う。仮にサボっていても、報酬に見合った成果を出してればよいとさえ考えている。

しかし、うちの課長はそんなに甘くない。A君が無断で出張に出ていることに憤慨し、不満をあらわにしたのだ。体の成分の70%が優しさで出来ている俺としてはA君をかばってやりたくなる。「あっ、課長、僕の方から注意しとくので、ここは穏便に」と伝え怒りを鎮めてもらった。

 さりげなく「A君ちょっといいか。ジュースでも飲みながら話でもするか」なんて、職場の片隅の自動販売機に呼び出した。先輩風を吹かして、”ちゃりんちゃりん”と小銭を投入れる。

「ほら、好きなものでも買え」と自販機を離れ、A君を背にして「あのさぁ、価値観っていうのは人それぞれ違うと思うんだけどな・・・」と話はじめたところ。

 後ろで、もぞもぞ

うん!?何やらA君は財布を取り出している。何やってんだ。金なら入れたぞ。

 その瞬間、耳を疑う言葉が聞こえた。「いや、僕はこの140円のペットボトルのやつが欲しいんです。10円足りなくて」

 マジか!?このシチュエーションで、てめえ、よくも自己主張できたな。ある意味、立派だよ。というわけで、10円を足して話を続けた。A君は、まっすぐな瞳でとても素直に聞いてくれて自身の行動を省みることを約束してくれた。

A君、君は中々、育てがいがありそうだ!!上等だやって、やろうじゃねえか。とりあえず、 今度から自販機まで呼び出すときは、100円玉を2枚準備することにしよう。

 以上