ホワイトライオンの真実
たまたま、家族3人の連休が重なったので遠出の旅行へ。とりあえずの目的地を山口県の絶景スポット“角島大橋”と決めて1泊2日の旅を思いつきで計画。宿泊先は壇之浦パーキングエリア内にある素泊まりミニホテル「ファミリーロッジ旅籠屋」に決定。
当たり前だが、大阪から山口への道のりは遠い。したがって、午前7時30分に自宅を出発した。山陽自動車道を通るルートで広島県宮島サービスエリアに到着したのが午後12時頃。一旦、ここで休憩し昼食をとることに。
昼食は「はぶて焼き丼」という広島名物と思わしきものを食べた。はぶて焼きとは煮魚を焼く広島の郷土料理だそうで「鯛」、「穴子」、「牡蠣」が乗ったメニュー写真はなかなかの存在感を放っていて食欲をそそられる。
なんでも、西イチグルメ決定戦2017準グランプリを獲得しているということで、それを大々的にPRしていた。
さすが賞を獲得しているだけのことはあって、食べごたえはあった。店員さんからは名古屋のひつまぶしのように「そのまま」、「のりとわさび」、「お茶漬け」と3回に分けて味わう食べ方を進められたので、忠実に従っていただきました。
腹ごしらえの後は、サービスエリアから遠くに見える厳島を拝んで、しばし、リフレッシュ。
再び、車を走らせることおよそ1時間。時刻は午後2時頃を回った頃で渋滞トラブルもなく到着時間に余裕が見えてきたので経由地を追加することに。話し合いの結果「秋吉台自然動物公園サファリランド」に立ち寄ることにした。
ここは日本で唯一、ホワイトタイガーとホワイトライオンを同時に見ることができる場所だとか。入場料金は大人2,400円×2名と子供1400円とまずまずの出費ではあるが、息子が喜ぶなら安いものだ。
ホワイトタイガーのぬいぐるみをこの上なくかわいがる息子にはきっと良い思い出になるに違いないだろう。むろん、今回の旅行にも同伴である。
驚いたのはサファリの案内用にタブレット(有料600円)を手渡されたことだ。これは全車に必要で、各動物ゾーンにおいて音声と画面で補足説明してくれるとのこと。同じような施設の姫路セントラルパークの場合は、ラジオみたいなものを借りるタイプだったと記憶しているが、こちらはIT化が一歩、進んでいるようだ。
それは、ともかく核心をつこう。真夏のサファリパークなんて行くもんじゃない。
ゲートを越えて目の当たりにしたのは、夏バテした猛獣たちだった。ハイエナ、チーター、ライオンと皆一様にハアハアと肩で息を切らして、だらしなく口を半開きにしていた。そう、暑いのは人間だけではない。
彼らもこの夏の厳しさには参っているのだろう。クーラーの効いた車内から、虚ろな目をした彼らの姿を見ていると思わず「ご苦労さん」と声を掛けたくなる。およそ30分かけてサファリパークを一周したところで、いよいよ一番の目的のホワイトタイガーとホワイトライオンのもとへ。サファリパークではなく専用の檻で飼育されているので、駐車場に車を止めて歩いて向かう。
ホワイトタイガーのオスとメス
ホワイトライオンのオスとメス
さあ、息子よ。とくと見るのだ!!これがホワイトタイガーとホワイトライオンの共演だ。ホワイトタイガー!!!
ホワイトライオン!!?
うん!?ホワイトっ?
きちんと、突っ込みを想定した看板に免じて見逃してやるか。
旅行は、まだ続く。