カッソーロ

家族と平和をこよなく愛する平凡な男の日記。だいたい、言いたいことを書いてます。

親父がLINEを始めた日

山が動いた。あまりに小さなできごとではあるが少し驚きを隠せない。まさか、あの父が70歳でスマホデビューするとは。そればかりか、LINEを始めるとは。特に時代の流れに逆らうというような勇ましさがあるわけではない。むしろ、流れを感じない男だと思っていた。そんな父が流行の波に乗るとは思いがけないできごとであった。再就職していた会社の退職に伴い、会社から支給されていた携帯電話がなくなり、母との連絡手段がなくなったことから渋々スマホを持つことにしたのだろう。母からの連絡で父がスマホを買ったこと、そしてLINEを始めたことを知った。スマホデビューだけでも驚いたが、まさかLINEを始めたとは。着実に日本もICT化が進んでいる。同じ日の夜にも兄から父がLINEを始めたとの知らせが届いた。こんなことで家族のコミュニケーションが取れるのだから幸せなことなのだろう。父は当然、使いこなせているわけもなく僕からの友達登録したことを知らせるメッセージに対して「りょうかい」という平仮名の返信と謎の不在着信が残っている。これが最後のやりとりにならないようになることは避けたいと思う。