カッソーロ

家族と平和をこよなく愛する平凡な男の日記。だいたい、言いたいことを書いてます。

【仕事テク】腕時計を5分進めておくと予想外の効果があらわれる

俺の職場の机の上には、百円均一で買った小さなアナログ時計がある。

この時計を5分だけ進めておくようにしている。同じように腕時計も5分進めている。これ、地味なテクニックだが仕事では抜群の効果があると思う。

先にその効果を述べておこう。

1 会議の開始時間に遅れて、おっせぇな!アイツ!!って思われない。

2 出発直前にバタバタして、何やってんだテメェ!サッサとしろや!!って思われない。

3 やっべぇー!もうこんな時間や!!ってときに、ちょっとだけ「ホッ」とする。

 「タイムイズマネー」という言葉を一度は耳にしたことがあると思うが、時間はそれぐらい貴重なものだということ。自分にとっても他人にとっても大事なものだ。人生のトータル時間は人それぞれだが、そんな広い解釈を除いて一日の単位で考えれば、時間は全人類に公平に分け与えられた唯一のものだというのが最近の俺の持論だ。

 単純に時間をお金で買うことはできない。でも、車ではなく新幹線に乗って目的地に向かうとか、家で料理せずにすでに調理された食材を買うとか、洋服を家で洗濯せずにクリーニングに出すとかって、あれって面倒な手間を省くということ以外に時間を得るために対価を支払っている、つまり時間を買っていると解釈できる。

少々、話がずれてしまったが要は時間がそれぐらい価値のあるものだということが言いたい。 職場でも社内会議の開始時刻を過ぎてダラダラと集まってくるエラいさん達や、出発時間の直前になって、バタバタと慌てる若手連中を見るたびに、ちょっとした苛立ちを感じてきた。

これは、あくまで俺の経験則や先入観であって約束の時間に遅れる対象者に年齢は関係ないだろう。ともかく、時間にルーズな奴はどこの組織にでもいるのが事実だと思う。自分自身も何かの作業に没頭していれば、ついつい約束の時間を過ぎそうになり「あっ、あかん!もうこんな時間や!!」なんて経験を多くしてきた。

俺は何とかしてこの問題を解消したいと思案してきたのだ。自分の中で完結するぶんにはいいとして、時間感覚がルーズなせいで他人の時間を奪うというのは何らかの罪にあたるとさえ思っている。ひどい場合は「過失時間窃盗罪」とかで罰して欲しいと思う。待たされているときの何とも言えない屈辱は人に邪悪な念を抱かせる。

「お待たせして、申し訳ございません。」「いえいえ、とんでもございません。」というあの一連のやりとりは茶番だ。待たされた方は、いくら頭を下げられても内心イラッとしているに違いない。そこで、なるべく俺は待たせる側に回りたくないと考え、実践したのが冒頭で述べた時計を5分進ませておくという術だ。

「いやいや、慣れてしまったら終わりでしょ。5分進んでいるのを織り込み済みで動くでしょ。」という意見があるもかもしれないが、それが意外とそんなことはない。 ぱっ、と時計を見たときのあの針の角度っていうのかな、そういう画像が脳に刷り込まれているので何度見ても一瞬は錯覚する。そういった意味でも5分進めておく時計はデジタル時計ではなくアナログ時計とするべきだろう。

というわけで、俺は5分間を無意識的に余分に過ごすことを習慣にしており、それなりに効果は出ている。時間の大切さを散々、述べた後に言っていることは矛盾しているかもしれないが、5分ぐらいなら他人のために犠牲にしても差支えないと割り切ることにしている。この5分の無駄が自分も他人もハッピーにするのなら本望だ。

いや、待てよ。つまりだ。俺はみんなより、5分先の未来を生きている。うん、この言い方がカッコイイ。なので、そういうことにする。